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憩室炎での入院体験記



人生初の入院をしました。手術をしたわけではなく、ちょうど1週間のみの入院生活でしたが。

憩室炎といって、大腸の憩室という個所が炎症を起こしているのだそうです。腹痛に加えて少し熱っぽかったので、風邪からくる胃腸炎かもと思って病院に行ってみたところ、急きょ入院することになった次第です。

憩室炎になる方は近年増えているようですし、時間の有り余っている入院期間中にその体験記を綴ってみようと思います(なお、退院は明日の予定です)。

1 入院まで

憩室炎の兆候はちょっとした腹痛でした(今思えば、これまでにも腹痛が続くことがたまにあり、その頃から憩室が炎症を起こしかけていたのかもしれないです)。

日を追うごとに少しずつ痛みが強くなってきて、夜眠っても痛みで目を覚ますような状況になってしまったため、翌朝に仕事場近くの内科へ行きました。

触診してすぐに虫垂炎(盲腸)だろうとの診断。すぐに総合病院の外科に紹介状を書いてもらい、その日の午後に検査を受けることになりました。

当初は総合病院の医師も虫垂炎だろうと言っていたのが、MRIと血液検査を受けた結果、大腸の憩室炎だとの診断がなされたのです。

MRIの画像を見ると、大腸の飛び出している箇所(憩室)がたしかに白くポツポツと見えます。憩室炎という言葉を耳にするのも初めてで、もっと深刻なものかと思い身構えましたが、医師の説明によれば命に別状はないようで一安心。

ただ、可能であれば今すぐこのまま入院しなさいとのこと。自分の職業などを伝えたうえで、さすがにそれは無理だと言ったところ、翌日から入院することになりました。

そんな話をしていたのが既に16時過ぎで、翌日の10時過ぎには病院へ向かうとのタイトスケジュールだったため、1週間分の予定調整に大わらわでした。それでも、日にちを変えるのが難しい仕事がほとんど入っていなかったのが不幸中の幸い。

この日の食事は、朝にお握り1個を食べたのみ。検査後もウィーダーインゼリーみたいなのしか駄目と言われました。しかし、その日はお腹が痛いし空腹を感じることもありませんでした。

2 入院へ

入院当日はいつもより早く朝6時に起きて事務所へ向かい、最低限の仕事をこなしてから病院へ向かいました。

このときもウィーダーインゼリーを1個食べたのみですが、あまりお腹が空いた感じもなく。そして、前日に処方された解熱鎮痛剤を飲んでいたせいもあってか、腹痛もそんなに無いし入院が必要な体調とは思えないような状態でした。

病院へ着くと少し待たされた後に病室へ通されました。病室は4人部屋です。1人部屋だと1日14000円の追加費用がかかると言われたので、4人部屋で我慢することにしたのです。

元々そんなに調子が悪いわけじゃないんだし、少しくらい眠れなくたって問題ないだろとの思いもあったので。結果としては、たしかに不便はありましたが1週間くらいなら十分耐えられました。神経質な私には耳栓は必須でしたが。

なお、病院内は昼夜を問わずナースコールなどの様々な音が鳴り響いていますし、病室のドアはいつも開け放たれているので、仮に個室だったとしても音からは逃れられないと思われます。

3 点滴開始

病室へ入ってしばらく経つと点滴がはじまりました。点滴するのは抗生剤(セフメタゾール)と栄養補給のための輸液(ビーフリード)です。

抗生剤は1日に2回で1回あたりにかかるのは1時間程度でしたが、栄養補給の方(ビーフリード)は24時間ずっと点滴しっぱなしです。

ビーフリードの輸液1本は500mlでこれが5時間で注入されます。5時間ごとに新しいものに交換されるので1日で約5本が血管に注入されるわけです。

ビーフリード輸液は大塚製薬の製品で、1回分500mlに15gのアミノ酸と37.5gの糖質(ほぼ全量がぶどう糖)が含まれており熱量は210kcalもあります。

よって、点滴だけで1日に約1000kcalのエネルギーが摂取できることになります。アミノ酸量は1日で何と75gにもなりますし、絶食したからといって一気にやせ細ったりはしなさそうで一安心。

ただ、これだけの量を点滴により注入し続けるのですから、点滴している箇所のまわりが少し腫れてくるし結構痛いです。痛む部分をさすると和らぐし、眠れないほどの痛みじゃないですが。

4 絶食の日々

憩室炎の治療では点滴のみで絶食の日々がしばらく続くわけですが、スポーツドリンク(ポカリスエットなど)と、栄養補給ゼリー(ウィーダーインゼリーなど)は飲み食いして良いとのことでした。

点滴のみであっても弱い空腹感がひたすら続くのみで、お腹が空いて堪らないという状態にはなりません。それでも、口寂しい感じがするので、ウィーダーインゼリーを3,4個食べてしまう日もありました。

そんなせいもあってか、4日間の絶食(ゼリー等を除く)を経ても体重は入院前と変わりませんでした。運動していないのに体重が落ちるとしたら、間違いなく体力も落ちるはずなので、体重がキープできたのは良かったです。

実際、頭も普段よりクリアなくらいですし、体がフラフラすることもなく絶食期間を乗り切ることができました。

体力面についても、ベッドで寝たきりな訳ではなく、日中は出来るだけ横にならないようにして、ちょこちょこ歩き回っていましたからあまり衰えていないはずです。

5 食事開始へ

入院初日からお腹の痛みはほどんど治まっており、患部(お腹の右下)を押すと少し痛むという程度でした。その後もどんどん回復し、4,5日目になると体感的には完全に健康な状態になっています。

そんな感じではあったものの絶食と点滴の日は続き、食事が始まったのは入院5日目の昼のこと。その日の朝におこなった血液検査の結果が良好だったので、食事開始となったのです。

最初に出てきのは、温泉卵以外は全て流動食で、ご飯は重湯です。写真の後ろは空に見えますが、両方とも液体が入っています。

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久しぶりの食事は内容が何であれ嬉しかったです。そして、食べたからといってとくに胃腸などに問題が生じることもなく、食事開始は無事にクリアできました。

そして、重湯が何食か続いた後には五分粥に移行し、今は全粥(普通のお粥)になっています。お粥は好きじゃないけど食べられるだけ幸せだし、贅沢言ってられません。

6 退院へ

入院7日目の朝におこなった血液検査の結果も良好で、明日の退院が決まりました。木曜日の午前に入院し、翌週の木曜日午前に退院ですから、ちょうど1週間の入院生活だったことになります。

ちなみに私が入院した病院では、血液の採取は毎回朝の5時過ぎにおこなわれます。寝起きにおこなわれる血液採取はちょっとしたテレビのドッキリ番組のようです。

とにかく早く退院したいと思い、この退屈な時間が永遠に続くかのように感じたこともありますが、いざ明日からは仕事に復帰だと思うと少し怖くもあったり。

しかし、当初は最低1週間は入院だと言われていたのが、最低限のジャスト1週間で退院できるのは喜ばしい限りです。

明日は退院後にそのまま仕事へ向かう予定ですが、毎日シャワーも浴びられていますし、他人からは1週間の入院後には見えないだろうと思っています。

7 今後の生活について

退院後もしばらくは抗生剤を飲み続けるようですし、完全に日常生活に戻るまでには少し時間がかかりそうです。

大好きなお酒も今日で8日間飲んでいません。抗生剤を飲んでいる間は当然として、その後もしばらくは飲むべきでないようです。

しかしながら、しばらくお酒が飲めないのは、自分の意思では不可能だったはずの身体のデトックス期間をとれたし却って良かったと思っています。

そして、とりあえずは完治に至ったとしても、憩室炎は再発が多いそうなのです。

食物繊維を多く取り便秘をしないような生活を心がける。他にも、腸内環境を整えていくことも大切でしょうし、これから色々と予防策を考えていこうと思っています。

さらに、医師からはお酒が直接の原因ではないといわれていますが、やはり飲み過ぎは腸内環境の悪化を招くようですし、控えめにするのが良さそうです。

色々と自分のカラダを見直すきっかけになった、今回の憩室炎による入院でした。